うさぎを飼いたい!費用や臭いや鳴き声は?飼いやすい?
うさぎを扱っているペットショップが増えてきました。わんちゃんねこちゃんに比べ生体が安価な傾向にあることと、うさぎは手間がかからない、手軽に飼えるというイメージがあるからかもしれません。
うさぎを飼うときに気になるにおいや騒音、飼育にかかる経費などに触れつつ、飼いやすいか飼いにくいかを中心に説明します。
うさぎ飼いたい!手間がかからないって本当?
お散歩が必要ない、鳴かない、トイレを覚えるらしいなど、うさぎは手間がかからず飼いやすいイメージを持つ人は多いでしょう。
「うさぎは手間がかからない」って本当?
嘘です。
かなり手間がかかります。
詳しく説明しますね!
うさぎ飼いたい!騒音は出す?
うさぎは声帯が退化しているため鳴きません。そのため鳴き声に悩まされることはありません。
しかし鳴かないからといって、静かなわけではないのです。
ケージ(うさぎのおうち)を齧ったり、エサ箱やトイレをひっくり返したり、スタンピング(後ろ足を地面に叩きつけて大きい音を出す行為)をしたりと、鳴き声以外でかなりうるさいです。
上記の行為は人間にとってうるさいだけでなく、うさぎの体のためにもよくありません。
うさぎが騒音を出さないような生活環境を整える必要がありますが、ゼロにはなりません。
うさぎは鳴かない代わりに大きい音を出し、かなりうるさくします。
じこしゅちょうするよ!
うさぎ飼いたい!換毛期はどんな感じ?
うさぎにもわんにゃんと同じように、換毛期という、毛の生え代わりの時期があります。
個体差がありますが、うさぎの換毛期は年2回~4回あり、うさぎによっては年中換毛期並みに抜ける子もいます。
うさぎは毛づくろいで飲み込んでしまった毛を、吐き出すことができません。そのため飼い主さんが一生懸命ブラッシングをしてあげなければなりません。
飲み込んだ毛がおなかの中に溜まって、最悪の場合死んでしまうことがあるためです。
換毛期のケアがとても大切で大変です。
他にも爪切り、健康チェック、部屋の中のうさぎ対策などが必要です。毎日しっかり見ていないと、体調が悪いときに気付いてあげられません。
うさぎは手間がかかります。
かいぬし、おせわよろしくね!
うさぎ飼いたい!うさぎは臭くないって本当?
半分本当で半分間違いです。
うさぎは草食動物のため、うさぎ自身はにおいません。捕食される側の動物なので、自分に臭いがつくのを非常に嫌うためです。
そのためうさぎはとてもきれい好きで、トイレもほとんどの子が覚えます。
したてのほやほやのオシッコはにおいますが、ペットシーツとトイレ砂を仕込んでおけば、そこまでくさくありません。タピオカのようなウンチ●も生産したての時は少しくさいですが、乾くとほとんどにおいません。
●は、ほとんどの子は走りながらコロコロとばらまきます。こまめに拾う必要がありますが、慣れた飼い主さんなら●をダイレクトにつまんでポイです。
うさぎは消化しきれなかった栄養分を「盲腸糞」として普通の●とは違うルートから出し、「食糞」という形で摂取します。このウンチはくさいです。
食べる用の盲腸糞は人間が気づかないうちにこっそりと食べるのものなので、あまり目にすることはありません。
しかし、盲腸糞が食べ残してあったり、具合が悪くて食べられないときに残っていると、なかなかにおいます。
おなかの調子が悪いときに「軟便」をするのですが、これもくさいです。
うさぎのおうちやトイレを毎日掃除し、うさぎが健康な場合は、うさぎは臭くありません。
ぼくたち、うんちくさいときはね、たいちょうわるいの。
うちのうさぎさん、おはぎの言う通りです。
食糞の食べ残しが多かったり、軟便がひどいときは早急に病院で診てもらう必要があります。
うさぎ飼いたい!うさぎにかかる費用
お手頃ペットのイメージがあるうさぎについて、初期費用と維持費を見ていきましょう。
うさぎ飼いたい!初期費用はいくら?
うさぎを飼う時にかかる最初の金額をざっくり紹介します。うさぎ自体の価格は3000円~ン万円とピンキリですので、本体価格以外をあげていきます。
うさぎを買う時は、最低限下記のものだけは一緒に買うかあらかじめ用意しておきましょう。
ケージ・キャリー・牧草・ペットショップで食べていたのと同じペレット(うさぎ用カリカリ)・エサ箱・牧草入れ・お水ボトル・トイレ・ペットシーツ・ペット保険加入。
初期費用は、うさぎ本体価格プラス最低でも約3万円ほどかかると考えてください。
うさぎ飼いたい!維持費はいくら?
うさぎをお迎えしてからかかる金額をざっくり見てみましょう。
月々のうさぎ代
牧草・ペレット・トイレシーツ・トイレ砂・ペット保険。
牧草は食べ放題にする必要があるのでたくさん必要ですが、他のものはひと月で考えると大した金額にはなりません。
おおよそ9,000円くらい。
「このおもちゃ遊ぶ?この牧草評判良いけどどうかな?クッションほりほりする?」などなんだかんだ与えたくなってしまいますので、1万超えることもしばしばです。
うさぎが体調を崩し、病院に通うことになったらここに病院代が加算されますので、月々の費用はグッバイ諭吉です。
うさぎは電気代がかかる!
うさぎの維持費で痛いのは、電気代です。
うさぎは暑さに大変弱いので、夏は24時間クーラーつけっぱなしと考えてください。
電気代をケチってはいけません。
節約という観点からでも「うさぎが熱中症になってしまい病院にかかる方が高い」と考えて、うさぎが快適に過ごせる20℃〜26℃前後でクーラーを稼働してあげましょう。
適温はうさぎによって違います。
夏はとにかくべらぼうにエアコン代がかかります。1ヶ月以上24時間フル稼働です。
こんびにみたい
極端な寒さにも弱いので、冬は人間がいる間はエアコンで部屋全体をあたため、夜エアコンを切るときは小動物用ヒーターをつけてあげましょう。
しかし小動物用ヒーターでも十分温まらなかったり、コードをうさぎに齧られて感電されたり、出火の原因になったりする可能性がゼロではありません。
うさぎのために、冬もエアコンつけっぱなしが理想です。
うさぎが幼い、老齢、体調が悪い場合は特に暖かくしてあげることが必要です。寒さで体調を崩しやすい子は、冬もエアコン付けっ放しが必須です。
我が家は、おはぎがおなか弱い子のため、冬もエアコンつけっぱなしです。
冷房つけっぱなしよりも暖房つけっぱなしのほうが、電気代かかるんだな……
電気代がかなりかかりますが、ケチるとうさぎの命にかかわります。夏と同じく、病院代の方が高いと考えましょう。
うさぎを飼う場合エアコンは必須で、夏と冬は24時間つけっぱなしの覚悟を決める必要があります。
うさぎの病院代
うさぎが体調を崩すと病院代がかかります。
うさぎは弱い上に体調不良を隠す動物なので、「具合悪いのかな?」と飼い主さんが気づいたらすぐに病院に連れて行く必要があります。
様子を見ているうちに短時間でどんどん悪化し、死んでしまうことがあるためです。
しかしうさぎでよく起こる「不正咬合」由来の体調不良は、わたしの加入しているアニコムは適応外だったり、1日に1回しか保険が使えなかったりと、さまざまな制約があります。よく考えて加入しましょう。
我が家は入っていて本当に良かったと思っています。
保険の要不要を検討する際、「保険料払う余裕ないから」という理由で加入しない場合、うさぎを飼うのはおすすめしません。
うさぎが一生健康なら問題ありませんが、いつ何が起こるかわからないものです。
病気になった際、「お金がないから連れていけない」となってしまうと、うさぎも飼い主さんも不幸です。
症状によっては毎日通院しなければいけないこともあります。酸素室をレンタルする必要があるケースもあります。高いです。
「お金ない」なんて言っていられない。
あついのとってもにがて。さむいのもいや。びょういんきらい。こわい。
…さらっとお伝えしたかったのに長くなってきちゃった。
うさぎを飼う時注意すること
もう少しお付き合いください!うさぎを飼う時に、人間について注意することを説明します。
うさぎの毛とイネ科のアレルギー
うさぎは換毛期があるとお伝えしました。うさぎ自身の健康のためにも、ブラッシングは大切です。
もう一つ大切なことは、あなた自身にアレルギーがないかということです。
ハウスダストにやられる体質の場合、うさぎの毛で反応してしまう可能性があります。
うさぎをお迎えする前にアレルギー検査をするか、うさぎカフェなどでうさぎと長時間一緒の空間で過ごしてみてください。
わたしは体調によってはうさ毛で鼻とたまに目にアレルギー出ますが、薬で抑えています。が、ちょいちょい蓄膿に出世するので、よく耳鼻科にお世話になっています。
うさぎアレルギーがある場合、飼うのをあきらめるか、空気清浄機ぶん回しと、徹底的な掃除掃除掃除で対処できるか、慎重に検討しましょう。
おむかえしてから、やっぱりかえないはなしだよ!ぼくたち、かいぬしさんしかいないの
うさぎの主食はチモシーという牧草ですが、チモシーはイネ科です。うさぎにとってチモシーは、ペレット(カリカリ)よりも大切で、生きていくうえでかかせません。
イネ科アレルギーがある方は要注意です。
こちらもアレルギー検査で確認するか、うさぎやモルモットなど、草食べるコを飼っている人が周りにいる場合、チモシー袋をばっふばっふして、チモパウダーを直吸いさせてもらうといいでしょう。
かいぬしぃ、だいじょぶ~?
心配しすぎが丁度いい体調管理
「うさぎの病院代」で触れましたが、うさぎは捕食される側の動物なので、体調が悪いことを隠します。
飼い主がうさぎの体調不良に気付いた時は手遅れ、ということも珍しくありません。
「うさぎは寂しいと死ぬ」は迷信…というより「飼い主がよく見ていないと、うさぎの具合が悪いことに気付かず、死なせてしまう」です。
おなかや耳をさわったり、顔を見たり、エサを食べる様子や量、ウンチの様子、牧草をしっかり食べているか、息が荒くないか元気があるかなど、毎日しっかり健康チェックをしなければいけません。
わたしは、おはぎの前の子…四代目豆太郎のときに、やらかしました。
仕事で忙しく疲れていて、会社から帰って豆太郎をチラッと見ただけで「あとであそぼうねー」といいつつ寝てしまった翌日…豆太郎が冷たく、動かなくなっていました。
豆太郎をひとりで苦しませて、ひとりで死なせてしまった。
後悔と反省と悲しみ寂しさと自分に対する怒りと、豆太郎対する申し訳なさが、今でも残っています。
これからうさぎをお迎えする方に、同じ悲しい思いをして欲しくないので、必ず、必ず、毎日様子を見てあげてください。
「あれ、ちょっとおかしいかな」と思ったら、すぐに病院に連れて行ってあげてください。
うさぎは病院に連れて行く回数が多い動物です。
お迎えする前にあらかじめ、うさぎを診てくれる病院を探しておいてくださいね。
うさぎはストレスに弱い動物なので、すぐに体調を崩します。病院代がかかるので、ペット保険に入っておいた方が安心です。
長引く病気になってしまった場合、病院代はかなりのものです。
けんこう、だいいち!
うさぎを飼うには覚悟と経済力が必要
うさぎは大変手間もお金もかかります。手軽に飼えると思ってお迎えすると、後悔します。
弱い動物なので、毎日しっかり見てあげないといけません。飼うにあたって注意事項がたくさんあり、守っていても、体調を崩すときは崩します。
お金も手間もかかるため、気軽に飼える動物ではないとわたしは思っています。
飼いやすいか飼いにくいかでいえば、うさぎは飼いにくいです。
しかし、それ以上にうさぎとともに過ごす時間は、すてきです。
つぶらな瞳、もひもひと動くYゾーン、ふわふわで柔らかい体…。
かわいいです。
うさぎの居る生活は、素晴らしい。
よんでくれてありがとう!
もひもひ!
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