うさぎをしつけることはできるの?
答えは「しつけできることもあり、しつけできないこともある」です。ふわっとしてますねー!
うさぎのしつけとは、トイレを覚えさせるだけではありません。
オシッコをまき散らすスプレー、色々なものをかじる、腰をカクカクマウンティングしてくるなど、うさぎに問題行動をやめてもらうためのしつけもあります。
こちらでは、うさぎにしつけを開始する前に、うさぎをしつけるときの心構えや叱り方を解説します。
うさぎを服従させて、完全に人間の思い通りに行動させることは不可能です。
うさぎの習性や気持ちを理解し、うさぎと飼い主さんの都合をすり合わせて、折り合いをつけて生活していくことが目標、と覚えておいてくださいね!
うさぎのしつけ方
うさぎをしつけると、わがままの主張が少なくなる、問題行動が減る、コミュニケーションが円滑になる効果があります。
しつけを始めるのは、お迎えしてうさぎがおうちに慣れてからです。
およそ1週間が目安ですが個体差がありますので、うさぎが慣れたなと飼い主さんが思ったタイミングではじめましょう。
うさぎをしつけるときの心構え
飼い主さんから見て問題行動でも、うさぎの習性や本能から来るものが多いため、うさぎの立場からすると悪いことをしているつもりは全くありません。
そのため、叱られると「どうして?」と思うでしょう。
人間側が気をつけて回避できることは、うさぎをしつけるよりも飼い主さんが対策することをおすすめします。
例えば、コードをかじられたくないときはコードを隠す、隙間に入って欲しくないときは入れないように覆うなどです。
噛む、マウンティングするなどは「これしたら、かいぬしにしかられる」と覚えてもらう、という感覚でしつけましょう。
うさぎのしつけ方法|あごのせで上下関係を構築する
わたしたちが飼っているアナウサギは、ナワバリ内でグループを作って生活する習性があります。
そのため、うさぎ界にも上下関係があるのです。
「人間の方が大きいから、人間を上に見ているかな?」と考えがちですが、うさぎは基本的に自分が一番上だと思っているようです。かわいいですね!
うさぎが飼い主を下に見ているときの行動の目安
- 飼い主を噛む
- 飼い主にマウンティングを頻繁にする
- トイレやえさ入れをひっくり返して大きい音を出し、自分の主張を通そうとする
一概には言えませんが、上記のような行動が目立つうさぎは、自分が上だと認識し、飼い主さんを下に見ています。
うさぎをしつけるためには、まず、うさぎより上の立場にならなくてはいけません。
うさぎに上下関係を理解させる方法として「あごのせ」が有効です。
あごのせのやり方
- うさぎの頭に飼い主さんのあごを乗せる
これだけです。
うさぎ達の間では、格下のうさぎの頭にに格上のうさぎがあごを乗せて「ぼくのがえらい!」とアピールします。
飼い主さんにあごをのせられたうさぎは最初「なにするだぁ!」と後ずさりをして逃げようとしますが、根気よく続けましょう。
あごのせ同様、うさぎの眉間を正面から人差し指で押す「ゆびさし」も有効です。
つつくのではなく、人差し指でちょんと触ってそのまましばらく停止していればよいのです。
これもあごのせと同じく、うさぎは「なにするだぁ!」と嫌がります。
あごのせもゆびさしも、「かいぬしのが、えらいのかあ」とうさぎが理解するまで続けましょう。
上下関係を理解した後も、うさぎは下剋上を狙ってきます。
「上のものは下のものを守る使命があるのだ、キミのことはわたしが守る」と、毅然とした態度で接しましょう。
うさぎのしつけ方法|規則正しい時間で生活
うさぎは元々、明け方と夕方の薄暗い時間帯に活動する「薄明薄暮性(はくめいはくぼせい)」ですが、人間の生活リズムにある程度合わせてくれます。
うさぎは時間に厳しい一面があり、ごはんやへやんぽの時間を決めておくと、その時間になると待機するようになります。
最初はごはんやへやんぽの時間以外に「ごはんちょうだい~」「あそびたい~」とケージ内で暴れて主張する子が結構多いです。
この場合は「無視する」ことが「さわいでもだめかあ」と思ってもらえるしつけになりますが、そのかわり決まった時間にごはんやへやんぽをしましょう。

そうそう!ちゃんとしてよねかいぬし!!!

ごめんなさい…
うさぎをしつけるための褒め方と叱り方
うさぎをしつけるためには、おりこう行動ができたときには褒めて、問題行動をしたときには叱るメリハリが大切です。
褒めるときも叱るときも、うさぎの目線の高さに合わせてあげるとうさぎが理解しやすいでしょう。
それでは早速、褒め方と叱り方を詳しく見ていきましょう!
うさぎのしつけ方法|うさぎの褒め方
名前を呼んだら来た、(暴れたとしても)つめきりを頑張って我慢した、(嫌がったとしても)ブラッシングを我慢できた、嫌いなお薬を飲めたなど、おりこう行動ができたときにはしっかり褒めてあげましょう。
うさぎの褒め方
- 優しい声で名前を呼んで撫でてあげる
- 優しい声で名前を呼んでご褒美のおやつをあげる
おりこうにできた、いやなことを我慢した後にはいいことがあると認識してもらうのです。
褒めるときは優しいトーンで話しかけ、叱るときは低めの厳しいトーンに変えるなどしてメリハリをつけましょう。
おやつは、あげすぎてはいけません。
キャベツや小松菜を細かくしたものを少量、ペレットが好きな子にはペレット一粒でも充分ご褒美になります。

もっとくれてもいいのに…
うさぎのしつけ方法|うさぎの叱り方
飼い主さんに噛みついた、マウンティングをやめない…。
うさぎが問題行動をしたときには、適切な方法で叱らなければ、うさぎは何もわかりません。
うさぎの習性に沿った叱り方をすることがコツです。
音に敏感なうさぎに対して、音を出したり、叱るときの口調をわかりやすいものにして、うさぎが「かいぬしにしかられてる…」と理解できるようにしましょう。
うさぎの叱り方
- 床を叩いてスタンピングと同じような音を出す
- 「ダメ!」「コラ!」と叱るときの声や口調、言葉を決めておく
- うさぎの脇に手を入れて起き上がらせて「ダメ!」もしくは「コラ!」
- 手を叩いて「ダメ!」か「コラ!」
- 叱るとき名前を呼んではいけない
問題行動をした直後に叱りましょう。
うさぎが飼い主さんに噛みついた後、毛繕いなど他のことをやりだしてから、飼い主さんが床を叩いて「コラ!」と言っても…。

ひとりでさわいでる…へんなやつぅ
としか思いません。
現行犯で叱ることが大切です。
うさぎのしつけでしてはいけないこと
うさぎをしつけるときに絶対してはいけないことを解説します。
これをしてしまうと、うさぎは飼い主を怖い存在として認識し、怯えてしまいます。
恐怖のあまり、噛みつくようになってしまう子も…。
飼い主さんにとっては悲しいことですし、うさぎにとってもストレスが溜まってしまい、非常に不幸なことです。
それでは、してはいけないことについて見ていきましょう。
うさぎのしつけでしてはいけないこと|叩く
現行犯うさぎを見つけても、絶対に叩いてはいけません。
うさぎの骨は大変もろく、力加減によってはけがをさせてしまうためです。
叩かれたうさぎがびっくりして、暴れてけがをしてしまうことも考えられます。
何より、うさぎがショックを受けて、飼い主さんに恐怖心を持って「かいぬしやだ!きらいきらい、かいぬしだいっきらい!」と思ってしまったら…飼い主さんもショックですよね。
うさぎは賢いため、結構根に持ちます。うちの二代目のぶりさんがそうでした…後述します。
うさぎを叩くことは、百害あって一利なしです。
絶対に叩いてはいけません。
うさぎのしつけでしてはいけないこと|耳を掴む
うさぎにとって、耳は弱点です。
可愛い耳は薄い作りで、血管や神経がたくさん通っておりデリケート。
体温の調節を耳で行っているため、耳を掴むことで血管が圧迫されたり怪我をしてしまったら、体温調節が上手くいかなくなってしまうことがあります。
弱点を掴んでくる相手は、うさぎにとっては敵です。
「こわい!だいっきらい!」と思われてしまいますよ…悲しいですね。
耳を掴むことは、うさぎにとっては鬼畜行為です。
子どもやうさぎを知らない人が掴んでしまうこともありますので、教えてあげてくださいね。
我が家のうさぎしつけ実績
「絶対叩いてはいけません!」と言っておきながら、不勉強で勘違いしていたとき、わたしはうさぎを叩いてしまったことがあります。
二代目ぶりさんです。
ぶりさんはわたしのことを警戒し、長い間仲良くしてくれませんでした。
撫でさせてはくれるものの、病院に行くときなどケージに入れるときはものすごい勢いで噛みついてくるので、毎回負傷しながらキャリーに入れていました。
普段でも、ぶりさんの気が立っているときは噛まれ、よく流血していました。
わたしがしつけ方法を間違えて、ちいさいときにぶりさんを叩いてしまったからです。
楽しい思い出もたくさんありますが、ぶりさん自身は「あたしがちいさいときにたたいてきた、いやなおんな」として飼い主のことを認識し、ストレスに感じていたでしょう。
ぶりさん、ごめんね…。
みなさんは、わたしと同じ間違いをしないでくださいね。
おはぎにはあごのせとゆびさしをしていますが、嫌がらないので一応、少しは飼い主の方が上だと認識している…のかなぁ、怪しいです。

どうれべるだとおもってる

あー…
わたししつけできてんのコレ…?
うさぎはしつけるのではなく合わせることが重要
わたしもおはぎと自分のために、今回の記事をもう一度振り返り、実行します!

まだあごのせてくるの?もういいって…
おさらいです!
うさぎのしつけの心構え
- うさぎを服従させることは不可能
- 飼い主がうさぎより上の立場であることを、あごのせやゆびさしでわからせる
- 褒めるときは優しい声で少量のおやつをあげたり撫でたりする
- 褒めるときは優しく名前を呼んであげる
- 叱るときは厳しい声で、床や手を叩いて音を出す
- 叱るときは「コラ!」など決めておき、名前を呼んではいけない
- うさぎを叩いてはいけない
- うさぎの耳を掴むことは鬼畜行為

ぼくをしつけるまえに、うちのかいぬしはじぶんがしっかりしてほしいわー。よんでくれてありがとう!
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